2022/02/13

home 5G HR01をiij mioで利用し、RTX830のWAN回線バックアップに使う

 

SIMフリーのLTE/5GルータのHR01を譲ってもらいまして、iij mio (D)のデータSIMを使って宅内LANのバックアップ回線として利用してみました。

2022-02-13時点のソフトウェアバージョン 38JP_0_430での構築です、今後バージョンアップ等でMVNOのSIMが使えなく可能性があるかもしれません。


最終的なネットワーク構成

SWX2110-8GのVLAN設定とSynology DS720+設定 や RTX830をIIJmioひかり IPoE (DS-Lite transix) PPPoE共存環境でVPN を構築した環境にバックアップ回線として追加し、下記のような構成となりました。


HR01にスマホを接続しIPアドレスの設定

スマホなどでHR01にWi-Fi接続しパスワードなどの初期設定を実施。今回は単なる有線ゲートウェイとして使用しますので固定IPでの運用です。

設定・LAN設定・DHCPサーバのホストIPアドレスを設定します。DHCPサーバはRTX830が担当しますので無効にします。


設定後、宅内LANに有線接続します。


APN設定

iij mioのAPN設定を行いSIMカードをさして再起動します。

設定・モバイルネットワーク設定・APNプロファイル設定の+新規


特に問題なく接続できました。


これ以降は有線LANに接続されたPCのブラウザから設定します。

Wi-Fiの無効化

Wi-Fiブリッジは別途用意していますので無効化します。



RTX830でバックアップ回線の設定

RTX830のWAN回線にたいしてkeepaliveを行い障害時にゲートウェイを切り替える方法をとります。※HR01がVRRPに対応していないため。

keepaliveのping先はGoogleDNSを使用しました。

ip route default gateway pp 1 keepalive 1 filter 2 3 4 5 gateway tunnel 1 keepalive 1 gateway 192.168.0.3 weight 0

ip keepalive 1 icmp-echo 1 4 8.8.8.8

RTX830のWebGUI・管理・保守・コマンドの実行から実行します。


DNSの設定

RTX830で特に設定していない場合、PP1が有効時のみDNS中継が行われます。

PP1ダウン時のDNSとしてWebGUI・詳細設定・DNSサーバの設定より中継先DNSサーバを追加します。GoogleのDNSを指定しました。


疎通確認

RTX830のWANコネクタからケーブルを抜いて、数十秒待ち、ブラウザ等で接続できればOKです。